HOME > 納骨・墓・埋葬 > 仏壇の料金相場と口コミ・評判
仏壇は大きく分けて3種類があり、料金以外にも違いがあるので、特長と評判を比較しました。
1.唐木仏壇(からきぶつだん)
一つ目は、木目の美しさを生かした「唐木仏壇」です。中国の唐を経由して日本に輸入された木を用いている事から、こうした名が付けられています。唐木仏壇に使われている木材は、主に黒檀(こくたん)や紫檀(したん)などです。
黒檀はインドネシア原産の銘木で、耐久性・乾燥性に優れ、虫や菌に侵されにくいというメリットがあり、木のダイヤモンドとも呼ばれる程に高価で評判が高いです。紫檀は東南アジアが原産で、硬質で水に沈む程に緻密なのが特長です。唐木仏壇の料金はサイズによっても変わりますが、概ね50〜100万円が相場となっています。
2.金仏壇
二つ目は、白木に漆を塗り、金箔や金粉を施した「金仏壇」です。金色の輝きは西方極楽浄土の世界を現したものとされているため、浄土真宗で良く用いられています。
彫刻、塗り、蒔絵などの日本の伝統的な技法が集約されており、その美しさは正に芸術的です。金仏壇の料金は、金の純度などで大きく差がありますが、80〜130万円程度が相場です。高価な物になると、1000万円を超える場合もあります。高齢者には人気が高いですが、若い世代の人には「派手すぎるのでは?」と微妙な評判が多いです。
3.上置きの仏壇
三つ目は、コンパクトな上置きタイプの仏壇です。唐木仏壇や金仏壇の設置にはかなり大きなスペースが必要であり、近年の日本の住宅事情では中々難しいです。そうした状況を考慮して生まれたのがこの上置きの仏壇であり、棚やタンスの上など、比較的狭い場所でも設置できる点が最大のメリットです。
しかも上置きタイプの仏壇は、料金も10万円以下から売られているものも多く、唐木仏壇や金仏壇と比較して相場はかなり安いのもメリットです。これから仏壇の購入を予定している人で、お金が無い人や家のスペースが狭い人は、この上置きタイプがオススメになります。
基本的に、仏壇は人生で何度も購入する物ではなく、また中古販売の市場も存在しないため、流動性が極めて低い商品です。そして購入者のほとんどが高齢者なので、インターネットでの口コミ情報が少ないです。ただでさえ相場が分かりにくい商品なのに、業者の評判があまり出回らないことで、価格が不透明だという大きな問題が生じています。
仏壇は元々、値引き販売されるケースが少なく、業者の言い値で販売される商品でした。しかし、最初に法外な金額の値札を付けておき、商談時に値下げする事で見かけ上のお得感を演出するお店もある、という口コミ情報も聞かれます。従って仏壇購入時は、料金には細心の注意が必要です。インターネットでおよその値段の相場観を把握してから、商談に臨むべきです。
さらに、仏壇もある程度の年数が経つとクリーニングが必要になります。仏壇は非常に繊細な作りをしており、素人が勝手に掃除すると傷付けたり破損させてしまう可能性が高いです。高価な唐木仏壇や金仏壇をクリーニングする場合は、専門の業者に依頼するのが無難です。
仏壇のクリーニングを行う時期に明確な決まりは無く、傷や汚れが目立つように感じたタイミングで行えば良いです。17回忌や33回忌などの節目に合わせてクリーニングを依頼する人が多いようです。仏壇のクリーニング料金は、平均で30〜70万円が相場です。
つまり高価な仏壇だと、購入後のメンテナンスでも、結構なお金がかかるので「ボッタクリ料金だ!」「余計なものを残してくれた・・・」などと親を恨むような口コミも聞かれます。
仏壇の料金相場と口コミ・評判まとめ
・唐木仏壇や金仏壇の相場は100万円前後
・上置きタイプの仏壇は10万円以下でも売られている
・中国産だと安いが、品質に問題ありとの評判が多い
・ある程度汚れたらクリーニング(料金は30〜70万円ほど)が必要
ちなみに、仏壇は日本の古くからの伝統品というイメージが強いですが、最近は中国などで作られた量産品も増えており、販売数のおよそ半分が外国産になっているとの事です。こうした海外製の仏壇は日本製と比較して料金が安いメリットがありますが、その分品質も悪いです。特に中国産は、悪い評判が多いという点にも注意が必要です。