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お墓の平均費用と建てる場所別の割合

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お寺にお墓を建てるためには、墓石の購入費用と永代使用料が必要で、両方を合わせた金額は全国平均で196.37万円です。

墓石の全国平均費用は134.92万円と高額です。地域別では、東日本の平均費用が139.81万円、西日本が119.62万円と、東側の方が高くなっており、特に東京は155.52万円と他よりもかなり高額です。墓石の平均費用が高額な理由は、庵治石のように希少価値の高い石が用いられる割合が高い事や、重い墓石を設置するための作業費用がかかる事などが、一般的には挙げられます。ただし実際には、石材店がボッタクリなのも大きな理由です。

そして、お寺にお墓を設置する際は、墓石の購入費用だけでなく、永代使用料と呼ばれるお墓を設置する権利を得るためのお金も必要です。この永代使用料の全国平均費用は77.39万円です。東日本の平均が77.39万円、西日本が77.40万円と、墓石と違って東西で差がありません。

  墓石価格+永代使用料
東京都 256.71万円
神奈川県 212.68万円
千葉県 177.60万円
埼玉県 191.70万円
愛知県 146.06万円
大阪府 172.85万円
京都府 218.26万円
兵庫県 181.26万円
広島県 115.69万円
福岡県 194.44万円
全国平均 196.37万円

データソース:鎌倉新書「いいお墓.com」ユーザー調査

基本的に、東京やその周辺都市はお墓の費用が高くなっています。一方で、関西の中心地である大阪の費用は周辺と比較して安いです。この理由は、大阪人特有の金にシビア(ケチ)な気質が根底にあるのでしょう。一番安いのは広島ですが、明確な理由は不明です。

他に、お墓の面積については、全国平均が1.65平方メートルで、東日本は1.53平方メートル、西日本は2.06平方メートルと、西日本の面積が広い傾向にあります。ちなみに何故か、福岡だけ2.71平方メートルと他に比べて圧倒的に広いです。お葬式関係の風習は同じ仏教の宗派でも、地域ごとにかなり差があることが、関係していると思われます。

お寺以外(公営霊園など)に墓を建てる割合

近年では、お墓を建てる場所はお寺だけとは限らず、公営霊園や公園墓地などいくつかの種類があります。以下はお墓を所有している人が、どの場所に持っているかを表したグラフです。

公営霊園とは、都道府県や市区町村などが直接運営・管理をしている墓地の事です。もう一方の公園墓地は、墓地としての機能だけでなく、一般的な公園のように緑や広場などが設けられている墓地です。その他には、納骨堂のような屋内墓苑や、散骨などが該当します。

お墓の所有場所の割合

データソース:日本消費者協会 第9回「葬儀についてのアンケート調査」報告書

約半数の割合でお寺にお墓を持っていますが、最近では公営霊園や公園墓地を利用する人も増えてきています。なお注意点として、このグラフはお墓を所有しているかどうかという質問に「ある」と回答した人の内訳です。あると答えた人の割合は62.7%であり、ゆえに残りの約40%の人はそもそもお墓を持っていない事になります。

お墓の平均費用と場所別の割合まとめ
・お墓の平均費用は墓石価格と永代使用料を合わせて196.37万円
・東京は全国平均よりもかなり高額で、大阪は安い
・お墓の種類は、寺院墓地が48.1%、公営霊園が22.3%、公園墓地が14.2%
・今後は納骨堂や公営霊園の割合が増えると予想される

日本では今後、団塊の世代が大量に亡くなる時代を迎えますので、お寺で墓地に使用出来るスペースがどんどん減少してきており、お墓不足が社会問題となっています。東京など都市部のお墓の費用が高いのも、人口に対してお墓が不足している事が、大きな理由です。

現在はまだお寺にお墓を所有している人が多いですが、近い将来、納骨堂のような屋内墓苑や公営霊園を利用する割合の方が多くなると予測されます。

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