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墓参り代行サービスのメリットと問題点

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墓参りは一般的に、春と秋のお彼岸、お盆、命日の年4回程度行うのが目安とされています。しかし、忙しくて墓参りに行けない、お墓が遠方にあるので大変、年を取って外出が困難になったなど、中々ご先祖様の供養が出来ない人も多いでしょう。

そんな人達のために、近年では墓参りの代行サービスを行う業者が増えてきました。これは、花や線香を供える、墓地や墓石の掃除、周辺の草むしりなど、自分が墓参りに行った場合とほぼ同等の内容を業者が代行してくれるというサービスです。

墓参りした状況は写真や動画にして送られてくるので、きちんと作業が行われたかの確認が出来るようになっています。また、オプションで高圧洗浄やお墓のコーティングなど、入念なクリーニングサービスを行っている業者もあります。自分で墓参りした場合よりもお墓が綺麗になるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

墓参りの代行サービスを行っている会社は、葬儀会社、石材店、仏具や線香などの販売会社など様々です。墓参り代行の料金は、概ね1回1〜2万円程度が相場です(お墓の場所や大きさ等で変わる)。年間プランを利用する事で、1回あたりの料金が割引になる業者もあります。ただし、お花の料金や交通費が別途必要になる業者もあるので注意すべきです。

お墓参りに行けない人にとって、こうした代行サービスはメリットがある反面、仕事内容がいい加減な業者も多いという問題点もあります。墓参りの基本的な作業には、専門的な知識や技術がほとんど何も無いので、誰でも簡単にサービスを始められます。そのため、墓参りの代行サービスは、葬儀会社や石材店だけでなく、町の便利屋のような業者も参入しています。

便利屋は墓や葬儀に関する知識も乏しいですし、担当するのも大半がアルバイトのため、掃除が適当だったり、場合によってはお寺の住職とトラブルになったというクチコミ情報も聞かれます。そして、葬儀会社や石材店が請け負っている代行サービスも、実際は便利屋へ委託されている事もあるので注意が必要です。

ご先祖様の供養を他人に任せて良いのか?

そもそも根本的な問題点として、ご先祖様の供養を見ず知らずの他人に任せて良いものでしょうか?お墓参りというのは、その人が故人を偲ぶための行為であって、それを他人に代わりに行ってもらっても意味がありません。様々な事情で墓参りに行けない人は多いでしょうが、代行サービスが解決策として最適なのかは、甚だ疑問だと思います。

どうしても墓参り出来ないという人は、こうした代行サービスを利用するのではなく、墓じまいを考えるべきかもしれません。墓じまいとは、お墓に納められた遺骨を取り出して、別の場所へ移す行為の事です。お墓が遠方にあって墓参り出来ないという人は、近くのお墓に改葬する事で問題が解決できることがメリットです。

また、散骨(遺骨を海などに蒔く納骨方法)や永代供養墓(お寺が永代にわたって供養と管理をしてくれるお墓)を利用すれば、その後墓参りで悩まずに済みます。トラブルと無縁になるうえ、長期で見れば料金の面でもお得になるでしょう。

墓参りの代行サービスのメリットと問題点まとめ
・自分で墓参りに行けない人にとっては便利なサービス
・料金の割に仕事が適当な業者もあるので注意すべき
・本来の墓参りの意味を成していないので、墓じまいすべきでは?

日本人の生活習慣は大きく変化してきており、故人を供養するスタイルも多様化しています。今後も墓参り代行サービスを行う業者は増えるでしょうが、利用の際にはメリットや問題点を十分考えたうえで判断すべきです。

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