HOME > 生前から準備すること > 口うるさい親族を黙らせる方法
家族が亡くなった際に、通夜やお葬式のやり方、あるいは実家の片付け(遺品整理)に関しても、口うるさく指示してくる「老害」的な親族はどこにでも居ますよね。特にお葬式の方法は、地域や宗派などによって色々と差がありますので、自身の考えと違う内容のお葬式では納得出来ない、という老人は少なくないようです。
その上、近年は家族だけで小規模なお葬式を行う家族葬や、お墓を建てずに海などに遺骨を蒔く散骨といった方法も広まってきており、昔ながらのやり方を重視する人とは意見が食い違い、トラブルになるケースが増えています。
口うるさい親族は、お葬式は故人の最期を飾るのだから盛大にやらなくてはダメだとか、うちの宗派はこうするのがしきたりだとか、あたかも自分が喪主であるかのようにお葬式を取り仕切ろうとします。にも関わらず、そういった親族は口は出すけどお金は出さないという輩が多く、非常に厄介な存在と言えます。
このような口うるさい親族を黙らせるのに、最も有効な方法は『故人の意思だ』という旨を突き付ける事です。例えば、口うるさい親族が「お葬式は大勢の人を集めて行うものだ」と主張してきても「故人は近しい人だけを集めた家族葬を望んでいました」と示す事で、相手も納得せざるを得なくなります。
可能であるならば、言った言わないで揉めないように、故人には生前の内にその旨を親族にはっきりと伝えてもらっておくのが有効です。ですがそれだけでは十分とは言えません。仮に生前から親族が集まる場で意思表明していても、いざ亡くなったらごちゃごちゃと言い出す老害は非常に多いので、意思は文書として残して貰うのがベストです。
文書はエンディングノートでも構わないですが、やはり遺言を書いてもらうのが最強の方法です。法的には、遺言書は葬式や墓や遺品整理の内容を指定する効力はありませんが、故人の意思を明確に証明する意味では、非常に有効な手段です。
これとは逆に、口うるさい親族を黙らせるために、あえて相手のやり方を全て受け入れるという方法もあります。ただし、その親族にもコストや労力などを負担させる事がポイントです。例えば、盛大な葬式を望むなら葬儀費用の何割かを負担せよ、遺品整理に文句があるなら貴方も実家の片付けに参加せよ、と主張するのです。
これならば、自身の出費は少なく抑えながらも、相手が望む通りの事が行えます。その親族がお金を出す気はないというなら、主張を無視してもこちらの言い分が立ちます。
どうしても親族との折り合いが付かないという場合は、縁切りを考えるのも一つの方法です。喪主でもない親族に、葬儀や墓のことを仕切る権利はないのですから、こちらの思い通りにやって「嫌なら来るな」のスタンスを貫く訳です。そんな口うるさいだけで何もしない親族など、ただのサイコパスであり、無理して付き合ってもメリットは無いです。いずれ借金の保証人だとかよからぬ事を言い出すかもしれないので、トラブルメーカーな親族とはさっさと関係を断っておく方が賢明かもしれません。
口うるさい親族を黙らせる方法まとめ
・エンディングノートや遺言で故人の意思を示すのが有効な方法
・その親族の要求を飲むなら、お金や手間を負担させるべき
・トラブルメーカーの親族とはきっぱり縁を切るのも一つの手段
家族が亡くなって悲しみに暮れている時に、口うるさい親族と揉めて消耗するのは避けたいですね。こういう親族は、他人の気持ちが分からない(サイコパス)ので、遺族のグリーフケアの観点など持てないタイプの人間です。従って、我慢して上手く付き合っていくにせよ、きっぱり縁を切るにせよ、トラブルを長引かせないようにはっきりとした対応をする事が重要です。