HOME > お葬式の基礎知識 > 葬儀関係者への心付けの相場
心付けとは、葬儀の関係者にお礼の気持ちとして渡すお金の事で「寸志(すんし)」とも呼ばれます。これは葬儀料金とは別のお金で、欧米で言うところの「チップ」のような意味合いです。
心付けを渡すのは義務ではないものの、日本では昔から葬儀で心付けを渡す習慣がありました。しかし近年では、心付けは地域差が大きくなってきており、東京では半ば必須、他の関東圏でも必要という声が多いですが、それ以外の地域〜特に関西では必要ないというクチコミが増えています。以下で、葬儀関係者への心付けの相場について解説します。
金額は東京での平均的な相場ですが、他の地域でも大差ないようです。なおお坊さんへの謝礼については、お坊さんへのお布施の平均的な相場のページをご覧下さい。
火葬場の関係者に対しては、火葬炉のお世話をしてくれる火夫へは5000円程度、事務受付や休憩室でのお世話係には3000円程度が心付けの相場となっています。ただし公営の火葬場の場合、職員は公務員であり、心付けの受け渡しは禁止されてるので注意すべきです。
車の運転手への心付けは、マイクロバスやハイヤー等の運転手には3000円前後、霊柩車の運転手には3000〜5000円が相場です。霊柩車は車種によっては、多少金額を上乗せ(1万円程度まで)した方が良い、というクチコミもあります。
食事の配膳係や、その他受付などの担当者には3000円程度の心付けが相場です。なお、葬儀業者へ心付けを渡す場合はおよそ1万円が相場と言われていますが、これも義務ではないので特に払う必要はありません。
心付けは明確な金額が設定されていないうえに、基本的に領収書も発行されない事から、葬儀業者のボッタクリの温床となっていました。しかし、心付けに関するトラブルが頻出した事から、近年では社内規程で心付けの受け取りを禁止している会社も増えているようです。
葬儀業者の中には「関係者への心付けを一括して預かる」という名目で多額のお金を要求してくる業者もありますが、信用しない方が良いでしょう。実際に関係者に渡さず、自分達の懐に入れる悪徳業者も居る、というクチコミ情報もあるので注意が必要です。
葬儀関係者への心付け(寸志)の相場まとめ
・東京では心付けは必須だが、地方では無くなりつつある
・葬儀費用とは別に、火葬場の人や運転手などに渡すチップのこと
・相場は一人当たり3000〜5000円程度
・心付けは義務ではないので、渡さなくても構わない
繰り返しになりますが、葬儀関係者に心付けを支払うのは義務ではなく、あくまでもお礼の気持ちという意味です。東京のように必須になっている地域は別ですが、関西では必要ないというクチコミが多数ですし、仮に渡す場合でも業者任せにせず自ら手渡しすべきでしょう。